日本サントスキャブ株式会社の[サントス]の由来
戦後の日本が混乱の中から新たな希望を見出し、復興への一歩を踏み出そうとしていた時代。
そんな歴史的な転換期に、弊社の物語は始まりました。
弊社の創業者である堀越辰五郎は、GHQ(連合国軍総司令部)のサントス大佐と出会い、国に対してタクシー事業の開始を働きかけました。
この尽力により事業許可を取得したことが、弊社「日本サントスキャブ株式会社」の創業の礎となりました。
この出会いは、戦後の困難な時代における新たな挑戦と可能性を象徴するものでした。
さらに、この創業の背景には、特別な縁を感じさせる出来事が重なります。
辰五郎の妻・富子(現在、99歳にて健在)は、有楽町で営んでいた喫茶店で、リカルド・サントスの美しい旋律を耳にしました。
その心を揺さぶるメロディと「サントス」という名前に、富子と辰五郎は運命的な繋がりを感じ、GHQのサントス大佐との出会いと、リカルド・サントスの楽曲がもたらした感動が結びつき、深い感慨とともに社名を「日本サントスキャブ」と命名しました。
この社名には、戦後、芽生えたタクシー産業とGHQとの歴史的な関わり、そして音楽を通じて感じた希望と情熱が込められています。
それは単なる名称を超え、挑戦と再生の精神を体現する象徴として、弊社の根幹を成すものとなりました。
この物語は、弊社の創業の第一歩として、今日に至るまで脈々と受け継がれ、弊社を支える不変の精神として息づいております。

